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立体駐車場事業でASEANマーケットを開拓。SPACE VALUE (THAILAND) CO.,LTD.

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 都市化・商業化の進むバンコク首都圏で、自動車の利用や用途が拡大し、駐車場への関心が高まっている。築年数の長い商業ビルやコンドミニアムでは駐車場が不足。用地の拡張ができない工業団地では平面駐車場を立体化により、駐車スペースを確保する一方、新築の建築施設内では面積効率の良い機械式駐車場が検討されるようになってきている。こうした事業をタイの最前線で手掛けているのが、金沢市に本社を置く日成ビルド工業のタイ法人スペースバリュー社だ。タイで本格始動した立体駐車場事業。最近の動向について話しを聞いた。

バンコクは駐車場不足!?

 親会社の日成ビルド工業は、システム建築やコンテナハウスといった、プレハブ建築等の施工企業。その技術を活かした立体駐車場事業は取り扱いからはや30年以上が経過した。成長著しい東南アジア市場などでも今後、立体駐車場需要が増していくと判断。タイ法人を設立したのは2013年7月。現地法人としてはシンガポールに次ぐ海外2拠点目だった。

現在はマレーシア、ベトナム、インドネシア、ミャンマーに関連会社、代理店がある。

 高架鉄道BTSからもほど近いエカマイ・ソイ2に完成したサマーセットエカマイサービスアパート。この建物に付随する駐車場がスペースバリューが施工した日本でよく見るタワーパーキングだ。もともとは古いアパート3棟のみだったが、改修するにあたり駐車場が足りない。隣にある1,050平米の土地では40台ほどしか停めることができなかった。この問題を解決したのが機械式駐車場の採用であった。 

 高さ55メートル。250台が収容可能な白亜の立体駐車場は、1階から入庫し専用のエレベータで、車を自動で収納する仕組み。高さ2メートルのハイルーフ車の収容も可能で、駐車場から居住区エリアまでは雨に濡れないよう屋根も設置された。外壁は四方全面が白色で覆われており、必要に応じて広告スペースとしても活用できる。

 スペースバリューではすでにバンコク首都圏一円でこういった駐車場を多数施工している。北郊のランシットでは自走式4層の計160台収容の立体駐車場を完成。チャオプラヤー川西側のクルントンブリでは平面駐車場の整備も請け負った。いずれも人口が増え、駐車場需要が増加している地区だった。

工業団地での立体駐車場需要

 こうした事例に加え、このところ注目されているのが、工業団地での立体駐車場の需要だ。従来、工場に勤務する従業員は、送迎用のバス、バイク通勤が一般的であり、駐車場は、来客用とマネジャークラス、社長、駐在員程度を確保すれば足りた。

ところが、最近は賃金の上昇と共に車を購入する一般従業員が増え、車での通勤がどんどん増えてきている。

特に昔から操業している工場では、駐車場を増やしたくても隣地の土地を取得するのが難しい。また、将来エリアとして工場建設予定の空き地を駐車場に利用していても、工場を建てる時には何とかしなければならない。

このような理由から現在の平面駐車場を立体化し、駐車場の収容台数を増やす動きが出てきている。バンコク近郊やチョンブリ県などの比較的開業が早い工業団地では、敷地からあふれた車が路上に駐車している状況が良く見受けられる。

比較的台数が多い場合は自走式の立体駐車場、敷地が狭く10台だけ増やしたいというような要望には、パズル式や単純2段式の機械式駐車場をお勧めしている。

機械式駐車場で収益性アップ?

 立体駐車場の需要や技術は、土地を所有するタイ人オーナーにとっても資産の有効活用の面で、大きなチャンスをもたらしている。例えば、商業ビルやコンドミニアムの新築現場。平野部の広いタイでは、駐車場が収益を生み出すという理解はこれまであまり為されておらず、わりと軽視されてきた。

商業ビルでは駐車場を確保しないと集客が難しいとか、コンドミニアム購入者も駐車場が確保できるか?と言う点を気にするようになってきている。もちろんオフィスビルも駐車場がないとテナントが付けにくいとか、これらは不動産の販売価格や賃料に反映され結果として、オーナーの収益に現れる形となる。

スペースバリュー社では、土地のオーナーやデベロッパーにそのような提案も行っている。立体駐車場の建築技術やノウハウを新築建造物に取り込むことでどの程度の資産価値を引き上げることができるのか、プランとともにどの程度の期間で資本回収ができるのかなどを表にして建築物を建てる際の判断材料として提供している。 

 また、純粋な投資案件としての立体駐車場事業も本格的な取り組みを開始した。その一つがBTSアーリー駅とサパーンクワーイ駅の間に計画中の立体駐車場だ。

既存の建物を改修し新たに開発するコミュニティーモール。その中の駐車場をスペースバリューが自社で建てる。建物の壁面を企業向けの広告スペースとして提供し、駐車料金と広告代金等で建築費用を賄っていく仕組みを初めて構築。

今後はこれをモデルケースとして、土地オーナー、投資家に資産活用術としてアピールしていくと共に第2弾、3弾と駐車場を自社投資で建てていく方針だ。

立体駐車場はメンテナンスが鍵

 「ようやく需給バランスの見直しが始まったタイの駐車場事情。立体駐車場はメンテナンスさえしっかり続ければ40年は持つ」。こう話すのはスペースバリュー社の現地統括責任者、瀧健太郎ゼネラルマネージャー。そのためには、「日本と同じ施工、品質、メンテナンスができる体制を整えること。」と言う。

そこで同社では、施工管理、設計、メンテナンスの核となる3名のタイ人を日本の親会社へ送り込んだ。日本で活躍した後、現在はタイの法人でその技術を生かして活躍している。ゆくゆくは、タイを拠点に日本とも連携を取り東南アジア全体の市場を狙っている。

「そうした時に核となるのは、はやりその国の国籍を持つスタッフたち」と瀧GMは話す。将来に備え、まずはタイ人マネジャーの下、ミャンマー人、カンボジア人をスタッフに招き入れ、一緒に仕事をしていきたい。

ようやく始動したアセアンの立体駐車場事情。その可能性は無限だ。

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